ヤマアジサイの庭(1)


今の季節、庭はアジサイでいっぱいになります。
普通の手まり咲きのアジサイは軽井沢では花が咲きません。
装飾花で手鞠咲きになる園芸種のアジサイは夏に次の年に咲く花芽を作ります。この花芽は軽井沢の氷点下10度を超えることのある冬を越せずに花芽だけが枯れてしまいます。私も知らずに最初の年に植えたアジサイは殆ど全滅しました。
軽井沢で咲いているアジサイは所謂「新枝咲き」と言われるアジサイで春にでた新しい枝に花芽がつくアジサイしかさきません。その典型が「アナベル」です。
軽井沢では真っ白いアナベルが目につきます。
寒さに強いヤマアジサイは冬を越して咲いてくれます。
アジサイは日本原産種で欧米に持ち出されて園芸種として改良されて戻ってきたものです。その日本原産種のヤマアジサイは地域性が強く日本全国で固有種が発見され独自の名前がつけられて全国に広がり、ヤマアジサイの愛好家も多く居ます。軽井沢の地は火山の酸性土壌と寒さがヤマアジサイに合っているようで購入した株殆どが枯れることなく育っています。

アナベルは根が広がり大きく増えて行きます。

アナベルを改良して新枝咲きにしたエンドレスサマーは手鞠咲きで冬を越すアジサイです。白から濃い青に変化します。

エンドレスサマーは最初から濃い青で咲くものもあり個体差が大きいです。
花期が長く秋まで楽しめます。

ここからはヤマアジサイです。虫を呼ぶための装飾花と種を作る両性花に分かれそれぞれの形と色の変化を楽しみます。
「藍姫」紫が強いもの藍色が強いものなどあり、両性花も色が美しいです。

アイヒメと人気を二分するのは「紅」(クレナイ)です。装飾花は初夏に真っ白い花が咲き、暑くなるに従ってピンクから深紅に変化していきます。初秋には茶色が強くなって冬にも枯れることなくドライフラワーとなって雪が積もった姿はなかなかのものです。

両性花の雄しべがきれいな「青甘茶」

装飾花が八重の「七段花」

装飾花の花弁が切れ込んでいる「トカラの星空」

装飾花が丸くなって可愛い「富士の」」

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